追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
マドレーヌは灰になって消えてしまったため罰を受けることは不可能。
悪魔の宝玉とマドレーヌだった灰は瓶に詰められてフェーブル王国の大聖堂に保管されてる。
万が一にも悪魔が元の形に戻れないようにするためだそうだ。

後々聞いた話によれば、マドレーヌはフランソワーズを冤罪で追い出したことがバレてしまい、セドリックと責任を取るために宝玉の間に閉じ込められていたらしい。
セドリックはフランソワーズを連れてくるまで国に帰ってくるなと言われて必死だったそうだ。

マドレーヌは王妃や令嬢たちが眠っている間、一人になったタイミングで宝玉を穢し続けていたらしい。
それに気づいた時はもう手遅れで宝玉は真っ黒に染まり、突風により部屋を追い出されてしまった。
そして部屋の中に入れなくなり、暫くはマドレーヌの悲鳴だけが聞こえていたそうだ。
そして人々は意識を失い、城は地鳴りによって壊れていった。

完全に悪魔に乗っ取られたマドレーヌは悪魔と共に消えた。
本来の物語のクライマックスとは違い、フランソワーズが愛する人と結ばれた。
ふたりの立場は真逆のものとなる。
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