追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
「フランソワーズは今のままでも素晴らしいのに……」

「フェーブル王国のことを、もっと学ばなければ王太子妃は務まりませんもの」

「君のそういうところも素敵だよ」


そしてフランソワーズとステファンが結婚式をする前にオリーヴとアダンの結婚式が行われた。
二人の結婚式は涙なしには見られない感動的なものとなった。
それはオリーヴからアダンと心温まる話をたくさん聞かせてもらったからだろう。
オリーヴが病に苦しんでいる間もアダンは彼女をずっと支え続けていたからだ。

結婚式が終わり、オリーヴとアダンの結婚を祝うパーティーが開かれていた。
純白の美しいウェディングドレスに身を包んでいる彼女は輝いて見えた。
幸せな気持ちが伝わってくる。
フランソワーズは見つめ合うオリーヴとアダンを見つめながら涙を流していた。


「改めておめでとう、オリーヴ」

「ありがとう、フランソワーズのおかげでわたくしとっても幸せよ!」


幸せそうなオリーヴと抱き合いながらに「次はフランソワーズの番ね」と言われ、花束を渡される。
アダンやアダンの両親もフランソワーズに深々と頭を下げる。
挨拶に回らなければならずオリーヴとアダンと離れた。
フランソワーズは涙を拭いながらも横にいるステファンを見た。
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