追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
フランソワーズの言葉にステファンは「そうだな。フランソワーズ嬢にすべてを説明するよ」と言った。
するとステファンはシャツに手をかけて、下までボタンを外し始める。
馬車の中でいきなり服を脱ぎはじめたステファンを見てフランソワーズは反射的に両目を手のひらで覆った。
「なっ、なにを……! 服を着てくださいませっ」
「あはは、君を襲ったりしないよ。見てもらった方が話が早いと思ってね」
ステファンがそう言って笑った。
フランソワーズはゆっくりと手のひらを外していき、ステファンを見る。
彼の逞しい肉体よりも真っ先に目に入るもの。
それは体全体を蝕むように這っている黒いアザだった。
あまりな禍々しさにフランソワーズは目を見張り、口元を押さえた。
そして先ほど首にまで上がっていた黒いアザは胸ほどまで下がっている。
その気配は悪魔の宝玉の中に渦巻く黒い煙と、よく似ているような気がした。
「これは……悪魔の呪い、ですか?」
「……そうだ」
「何故、解呪されないのですか? フェーブル王国にも悪魔祓いをする方がいるはずでは?」
するとステファンはシャツに手をかけて、下までボタンを外し始める。
馬車の中でいきなり服を脱ぎはじめたステファンを見てフランソワーズは反射的に両目を手のひらで覆った。
「なっ、なにを……! 服を着てくださいませっ」
「あはは、君を襲ったりしないよ。見てもらった方が話が早いと思ってね」
ステファンがそう言って笑った。
フランソワーズはゆっくりと手のひらを外していき、ステファンを見る。
彼の逞しい肉体よりも真っ先に目に入るもの。
それは体全体を蝕むように這っている黒いアザだった。
あまりな禍々しさにフランソワーズは目を見張り、口元を押さえた。
そして先ほど首にまで上がっていた黒いアザは胸ほどまで下がっている。
その気配は悪魔の宝玉の中に渦巻く黒い煙と、よく似ているような気がした。
「これは……悪魔の呪い、ですか?」
「……そうだ」
「何故、解呪されないのですか? フェーブル王国にも悪魔祓いをする方がいるはずでは?」