追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
(やり方は知っているけど、本当にわたくしにもできるかしら)
咳き込んでいたオリーヴは、フランソワーズに気がついたのか目を輝かせてこちらを見ている。
「そちらの方はどなた?」
オリーヴに声を掛けられて考え込んでいたフランソワーズはハッとする。
「ごきげんよう、オリーヴ王妃陛下。フランソワーズです」
「まぁ、綺麗な方……! 是非わたくしの話し相手にっ、ゴホッ、ゴホ」
近くにいた侍女が咳き込むオリーヴの背を摩る。
馬車の中でステファンに話を聞いたが、オリーヴは十五歳頃から、ずっと部屋で過ごしており、体力的に外に出られないのだそうだ。
本来ならば令嬢たちとお茶会を楽しむ時期なのだろう。
婚約者と共にパーティーに参加したり、政務に出られないことに胸を痛めていると聞いた。
「フランソワーズはオリーヴの呪いを解く方法を知っているんだ」
「嘘……! それは本当なのですか!?」
「彼女はシュバリタリア王国の聖女なんだ」
オリーヴは口元を押さえながら驚いている。
「遠くからありがとう、体調は大丈夫?」
彼女は自分の体調も大変なのに、フランソワーズを気遣ってくれた。
オリーヴもステファン同様、とても優しく思いやりがある人だと思った。
フランソワーズは「大丈夫です」と答えた後に、オリーヴを安心させるように笑みを浮かべながら頷いた。
(早く元凶を断たないと……こんな苦しそうな姿を見たまま放っておけないわ)
咳き込んでいたオリーヴは、フランソワーズに気がついたのか目を輝かせてこちらを見ている。
「そちらの方はどなた?」
オリーヴに声を掛けられて考え込んでいたフランソワーズはハッとする。
「ごきげんよう、オリーヴ王妃陛下。フランソワーズです」
「まぁ、綺麗な方……! 是非わたくしの話し相手にっ、ゴホッ、ゴホ」
近くにいた侍女が咳き込むオリーヴの背を摩る。
馬車の中でステファンに話を聞いたが、オリーヴは十五歳頃から、ずっと部屋で過ごしており、体力的に外に出られないのだそうだ。
本来ならば令嬢たちとお茶会を楽しむ時期なのだろう。
婚約者と共にパーティーに参加したり、政務に出られないことに胸を痛めていると聞いた。
「フランソワーズはオリーヴの呪いを解く方法を知っているんだ」
「嘘……! それは本当なのですか!?」
「彼女はシュバリタリア王国の聖女なんだ」
オリーヴは口元を押さえながら驚いている。
「遠くからありがとう、体調は大丈夫?」
彼女は自分の体調も大変なのに、フランソワーズを気遣ってくれた。
オリーヴもステファン同様、とても優しく思いやりがある人だと思った。
フランソワーズは「大丈夫です」と答えた後に、オリーヴを安心させるように笑みを浮かべながら頷いた。
(早く元凶を断たないと……こんな苦しそうな姿を見たまま放っておけないわ)