追放聖女は最強の救世主〜隣国王太子からの溺愛が止まりません〜
そのすぐ後にオリーヴが体調を崩してしまう。
なす術もなく、様々な治療法を探していた。
苦しむ妹をどうにかしたい。
その思いで片っ端から本を読んで病気について調べていた。

しかしそれが原因でステファンまで悪魔の呪いを受けてしまうことになる。
元凶となった本には誰にも触れられないようにして地下で厳重に保管されていた。
ステファンの受けた呪いはオリーヴとは違い、病で体が蝕まれることはなかったが、黒いアザは全身に広がり、強烈な破壊衝動と共に痛みが襲うようになってしまう。

やっと悪魔の仕業だと気づいた時には、もう手遅れだった。
国中から人を集めて悪魔を祓おうとしていた。
しかしそれは不可能だった。
ステファンは苦しむオリーヴをどうにかして救いたいと思い、解決策を模索していた。

すぐにシュバリタイア王国の名前が出てきた。
この世界で彼らほど悪魔祓いに詳しい者たちはいないそうだ。
シュバリタイア王国と聞いて、すぐに思い出したのはフランソワーズの姿だった。
フランソワーズの生家、ベルナール公爵家もそうだがシュバリタイアには王妃を筆頭として『聖女』という役割の女性たちが存在する。
< 95 / 204 >

この作品をシェア

pagetop