キミには一番星を
 

 …うまく伝わったかな?

(※ もしも、やってみたいと思ってくださった読者の皆様で理解できなかった人がいましたら、動画があるそうなので調べてみてください!これは動画を見てもらった方がわかりやすいと思います……)

「この説明で理解できた?」

「……ま、まぁ、大体は理解出来たつもりだけど、合ってるのか分からない……」

「だいじょーぶ!やってみれば楽しめるよ!」



 そうしてレクの時間を無事に乗り越えることができた。気のせいかもしれないけど、班の仲が少し深まった気がする。

あんなに三ツ星さん達のこと、嫌ってた優里香も楽しそうだった。良かったぁ。

まぁ、どんなに嫌いな相手でも同じ班である以上、少しくらい仲良くないとだもんね!

「奏サン、結構面白いゲーム知ってたんだね」

「そうだよっ、私、またやりたいかも!」

そ、そんなに喜ばれたら流石に恥ずかしい……てか、お嬢様の視線がキツい。

楽しんでいた私たちを羨ましく思う視線と、そんな私たちをうざがっている視線がさっきから絶えない。

お嬢様のこう言うところがめんどくさいんだって!

「なぁ、俺たちさ、近いうちにテレビに出ることになってんだけど、このほうれん草ゲームを番組の人とやってみても良いか?」

あ、舟星さん、めっちゃニコニコしてる。そんなに気に入ってくれたんだ。

「もちろん!でも、撮影されている時にやるのはやめた方がいいかも…」

「何で?僕も、スマホとかでやるゲーム以外の遊びで一番楽しかったよ?」

星川さんも気に入ってくれたんだ。嬉しい!でも、それとこれとは話が違う。

「こんなにファンが多くいるSTAR LIGHT NIGHTが、三ツ星さん達がこんなにショボイ遊びしてたら、ファンの人が幻滅しそうで……皆さん、結構かっこいいからさ、ほうれん草ゲームなんかは似合わないです」

「へぇ、俺たちのこと心配してくれるんだ。ありがと♪」

ははは、なんか、神矢さんが急にチャラくなって来た感じがする。あ、ただ単に前よりも警戒されなくなっただけか。

それにしても、この人達、結構癖が強いな。

神矢さんは置いといて、星川さんは身長が百七十はあるのに、女子よりも綺麗な肌をしていて可愛い。

舟星さんは身長が高いし、目もキリッとしていて男前な印象がある。

それなのに、性格が二人とも天然って感じがするのだ。特に舟星さんに関しては、キャラを作っているようには見えない。

星川さんは作っていると言われても納得はできる。きっと声も作っているんだろう。
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