好きだと気づきたくなかった

夢見がちな想い。

ふと、私は天宮先輩を思い浮かべながら、現代文を受けていた。

天宮先輩の香りが、私の横を通りすぎるときによく香る。あの甘いミルキーシェイクの匂い。

とても甘く、私の心を舞い上がらせるにはとっておきの香りだった。


━━━━━━━━━━━━キーンコーンカーンコーン

と今日もここの特別な学校の鐘が授業の終わりを告げ、鳴り響く。

次は、科学だった。移動だ。

私は、立ち上がり、かなめたちと合流しに廊下に出てゆく。すると、ハチッと目が合う人物がいた。

「天宮、先輩?どうしたんですか?」

「この前の静葉ちゃんの撮った写真が現像されたの!渡しに来ちゃった」
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