恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
それから1週間
食事にも左手スプーンで
慣れて来た私は
あれからお兄ちゃんが
持ってきてくれた本を
1日中読んでいた
記憶がなくても、
本を好きなことだけは
頭がちゃんと覚えていたみたいだ。
小さいときから
お兄ちゃんの影響で
人見知りな私は
ずっと本を読んでいたらしい
『立花さん、
外はまだ暑いけど、夕方
車イスで散歩に行きましょう』
朝、看護師さんが言っていたことを
少しだけ楽しみにしている。
ベッドからの景色も
正直見飽きてしまっていたから、
暑くても季節の風や温度を感じたかった
本当は‥‥
自分のことが分からなくて
今でも不安で
押し潰されそうになっている
でもどうしてだろう………
止まってては
いけないような気がする。
どこかに行かないと
いけないような気にさせられるのだ。
立花 日和という名前は
とっくに受け入れた。
あとは前に進むしかない……
食事にも左手スプーンで
慣れて来た私は
あれからお兄ちゃんが
持ってきてくれた本を
1日中読んでいた
記憶がなくても、
本を好きなことだけは
頭がちゃんと覚えていたみたいだ。
小さいときから
お兄ちゃんの影響で
人見知りな私は
ずっと本を読んでいたらしい
『立花さん、
外はまだ暑いけど、夕方
車イスで散歩に行きましょう』
朝、看護師さんが言っていたことを
少しだけ楽しみにしている。
ベッドからの景色も
正直見飽きてしまっていたから、
暑くても季節の風や温度を感じたかった
本当は‥‥
自分のことが分からなくて
今でも不安で
押し潰されそうになっている
でもどうしてだろう………
止まってては
いけないような気がする。
どこかに行かないと
いけないような気にさせられるのだ。
立花 日和という名前は
とっくに受け入れた。
あとは前に進むしかない……