恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
6年前から
ずっと私のことを
待っててくれた大切な人。


こんなに素敵な人には今後生きてても
2度と会わないと思う







「‥ヒック‥‥今度は私がずっと
 あなたを待ってます。
 6年でも‥それ以上でも‥‥‥。
 …隼人くん大好きだよ。
 私と出会ってくれて本当に
 本当にありがとう‥‥‥。
 だから‥‥目を覚まして‥っ」




隼人君はいつも笑顔で
記憶のない私に会ってくれていた。
だから私ももう泣かないよ。




その日も次の日も
隼人君の目が醒めることはなかった。


それでも私は
リハビリをいつも通りに頑張って
午後は遅れた分の勉強をして
夜はギリギリまで隼人君の部屋で
本を読みながら過ごした。



ずっと側にいたい‥‥
目が覚めた時に元気な姿で
今まで通りの私を見せたいから。


きっと計り知れない
心配をかけてしまったと思う。
お兄ちゃんもそう言ってたから‥‥


だからこそ、
私が隼人君のサポートが出来るように
今は頑張る時なのだと思う


綺麗な顔で眠る隼人君の手を握り
あれから読めなかった
『巡り会う』をそこで読み始めた。
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