恋愛日和 いつの日か巡り会うその日まで
わぁ‥‥‥
一晩でこんなにも雪が積もるんだね。
まるで北海道みたいだ‥


軽井沢の別荘に来て2日目の朝


前来た時は2階で眠っていたけど、
掃除が大変だからと隼人君の
仕事部屋のベッドで2人で眠った


今回は隼人君も仕事は少なく
ショートステイにはなるけど
5日間もここで過ごせるのだ。


あんなことがあり、
ゆっくり過ごせなかったから
何処かに行きたい?と聞かれ
真っ先にここを選んだ


昨日の運転などで疲れてる隼人君は
そのまま静かに寝かせて、
リビングで暖炉に火を付けた。


静かにカーテンを開けると
一面の銀世界の美しさに
北海道にいた頃とはまた違う
大自然の雪景色に感動していた。


夏の景色も綺麗だけど冬はもっと綺麗



夏は涼しいけど、冬は都内よりも寒く
モコモコのパジャマを着ていても
やっぱりまだ寒い


まだ朝の6時過ぎ。
冬の朝はまだ暗過ぎて夜のようだ。
もう一度2度寝しようかな‥‥


隼人君が起きた時に寒いといけないし
体調管理ができない作家は
免疫力が落ちがちだから
風邪ひかないように気をつけないと‥‥


静かに仕事部屋に戻ると
まだ眠る姿に起こさないように
暖炉に火を付けて部屋を温めておこう。



この若さで別荘も持ってて
都内にもマンションがある
隼人君ってやっぱりすごい人。
一大学生の私には手もどどかないや。


静かに隼人君が眠る
ふわふわのお布団と毛布に入ると
うっすら彼の瞳が開いた



「‥‥まだ寝ててね‥‥
 今お部屋温めてるから。」


『‥ん‥‥こっちにもっとおいで‥
 体が冷えてる‥‥』



隙間を開けてくれた場所に
素直に入ると両腕が回された


あったかい‥‥‥‥
その場所が暖炉のそばよりも
暖かくて私も隼人くんにくっつく。


マンションでは
瀬木さんは眠る時間が不規則だから
こうして一緒に眠ることはなかなか
ないのだ


私の足のケガも気にしてくれ
あれからそういった行為もないけど、
くっついて眠るだけでも
私はとても嬉しかった




『‥‥‥朝から誘ってる?』



えっ?
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