いつか、また照らしてね

お母さんと友達と

そういや、最近アルバムが気になった。
保育園から小学生までの写真をじっくり見始めた。
っ……。
こ、れは…。
目に映ったのは沢山私をからかってきた男の子。
怖いし、こんなに幼いけど。
ずっと…思っていた。
この子は私の辛さを震えるような手を知らない。
ずっと笑顔にしてきたせいかな、?。
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「やーい!優羽のばーか!」
……なんか、言い返してやろうかなぁ。
「やめてよ〜w」
……なんか、めっちゃ空気重くなっちゃった。
…これって、私が、悪いのッ?。
ねぇ!…私の発言の何が悪かった、?。
__________________________
アルバムなんて見なけりゃよかった。
とか想いながらも私はパラパラとめくり始める。
…この子も、仲良かったな。
「ただいまー」
この声はお母さんだ。
私は音が聞こえないように階段をたくさん登った。
「んー?優羽いるのー?」
…聞きたくもねぇ…。
……お母さんも要らないよねこんな子。
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「優羽ー?ほら行くわよ」
えー、行きたくないな。
「やだぁ!」
思い切っていってみた。
「言うことも聞けないの!!?」
え?…。
「はあ……」
ため息…?。
いい子じゃないと駄目、?。

__________________________

いい子をそれから演じ続ける人生になった。
今だって勉強の机に変えたし。
ずっと、ずっとずっと。
ミシミシと音を立てながらお母さんが階段を登るのを確認した。
ね、ねたふり!。
寝たふりをしてすぐにお母さんが部屋を開けた。
「寝てるのかしら?疲れたの?」
言う訳もない。
「それじゃ“お出かけ”言ってくるから」
その“お出かけ”という言葉に耳を疑った。
え?お出かけ?私をおいて?。
すごく胸が痛んだ。
これってお留守番しとけって事?。
…そう思っていると涙が流れてきた。
なんで?。
そんなに悪い子だった?。
ごめんなさい…それならごめんなさい。
私のせいだ。私がおかしかったから。
そのあと私はずっとずーっと勉強をし続けた。
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