夜に沈む君の星になりたい。
【3日目】
いつもと同じ時間に行く学校にはまだ、人の気配すらない。
いつもは音楽の流れないイヤホンを耳にさして勉強しているのだが、今日はイヤホンをしなかった。
イヤホンの妨げのない耳は廊下の少しの喧騒すら拾う。
人が近づいてくる気配を感じるたびに少し肩が強張るのがわかった。
だんだん始業時間に近づいてきて、徐々に教室にもまばらに人が入ってくる。
人が来るたびに、おはようと言おうと思いつつ、顔があげられない。
そんなことをしている間に授業が始まってしまった。
気が付いたら、もう4時間目。
「おい、渡部!起きろ!」
「んー?」
隣の席の渡部水季さん。
数学の授業は寝ている印象しかない。
いつもは音楽の流れないイヤホンを耳にさして勉強しているのだが、今日はイヤホンをしなかった。
イヤホンの妨げのない耳は廊下の少しの喧騒すら拾う。
人が近づいてくる気配を感じるたびに少し肩が強張るのがわかった。
だんだん始業時間に近づいてきて、徐々に教室にもまばらに人が入ってくる。
人が来るたびに、おはようと言おうと思いつつ、顔があげられない。
そんなことをしている間に授業が始まってしまった。
気が付いたら、もう4時間目。
「おい、渡部!起きろ!」
「んー?」
隣の席の渡部水季さん。
数学の授業は寝ている印象しかない。