夜に沈む君の星になりたい。
「え、じゃあ明日行こ!約束ね!」

「てか、塾行ってんだ、どうりで」

「偉くね?私なんて塾どころか家で勉強したことないかも」

「水季は学校でもしてないでしょ」

「あ、ばれた」

少なくとも授業は真面目に受けてる麻央は水季を小突いた。

私はそれを笑って眺めていた。

「あの、すみません明日なんですけど…」

自習のあと、塾の受付で遠慮がちに話しかける。

「どうかした?」

「えっと、」

学校では大丈夫と言ったが、本当に遊ぶとか言う理由で休んでいいのか分かんなくなってきて言い淀む。

「なんか予定入っちゃった?」

「あ、あの明日友達と遊ぶ約束しちゃって」

そう言うと受付の人は急に表情を崩した。
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