夜に沈む君の星になりたい。
「あのさ、よくわかんないけど、そのお友達は唯織が心配してるってわかってると思うよ、多分」

言いながら、この前初めて友達ができたような私が言っても説得力がないことに気が付いた。

言い終わって恥ずかしくなって目線が下がる。

不意にこの前と同じぬくもりが頭に触れた。

「うん」

少しくぐもった唯織の声が上から聞こえる。

唯織の顔を見ようとすると、少し頭にかかる重みが強まった。

「今は、だめ」

私は静かにそれに従って、再びうつむいた。
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