夜に沈む君の星になりたい。

【5日目】

「ね、どれにするか決めた?」

「私はイチゴの」

「私はえっと抹茶かな」

パンケーキ店の席でメニューと睨めっこしているのは水季だ。

私と麻央は早々に決めて、水季を待っている。

「よし、このシナモンアップルにする!けど、2人さあとでちょっとくれない?」

お願いっ、というように手を合わせて私や麻央を見た。

「いいよ」

「まあいいけど」

「やった、ありがと」

ようやくオーダーが決まって注文を済ませた数分後私たちのテーブルに色鮮やかなパンケーキが並んだ。

「あ、ちょっと待って写真」

水季が3人分のお皿を集めて写真に収めた。
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