夜に沈む君の星になりたい。
私はもう今更怪しいとかは思わないけど、不審に思うのもしょうがない、と思う。

「たぶん。話す以外に何もないし」

「まあ、佐那がいいならいいんだけど、なんかあったら言ってよね」

「うん」

麻央はまだ心配そうである。

「で、なんだっけ、佐那はその人のこと好きなんだっけ」

「好きかはわかんないんだけど、可愛いって言われてドキドキするし、会いたいって思う」

水季が私に向きなおって笑顔を向ける。

「それはさ、もう好きってことじゃない?相手がちょっと不安なのはあるけど、でも私は応援する!」

「別に私も応援しないって言ったわけじゃないからね」

「うん、ありがと」

また、初めてのこと。

初めての恋バナ。

初恋。
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