夜に沈む君の星になりたい。
その日の塾の帰りはいつもと違った。
自分の気持ちに名前がついて初めて唯織に会う。
早く会いたいような、けど会いづらいような。
歩道橋の奥でいつもと同じように手を振りかけてくる唯織がなんとなく正面から見れない。
いつもよりぎこちない私に気づいて唯織は私をのぞき込んでくる。
「佐那?大丈夫?体調悪かったりする?」
目が合うとドキっとして目を逸らしてしまう。
「あ、えっと、いや、そういうわけじゃないけど」
唯織は「そう?」といったっきり黙っている。
気を悪くしただろうか。
唯織が立つ右側の体が少しこわばる。
その時、肩にふわっと何かが乗った。
そこにはさっきまで唯織が着ていたジャケット。
自分の気持ちに名前がついて初めて唯織に会う。
早く会いたいような、けど会いづらいような。
歩道橋の奥でいつもと同じように手を振りかけてくる唯織がなんとなく正面から見れない。
いつもよりぎこちない私に気づいて唯織は私をのぞき込んでくる。
「佐那?大丈夫?体調悪かったりする?」
目が合うとドキっとして目を逸らしてしまう。
「あ、えっと、いや、そういうわけじゃないけど」
唯織は「そう?」といったっきり黙っている。
気を悪くしただろうか。
唯織が立つ右側の体が少しこわばる。
その時、肩にふわっと何かが乗った。
そこにはさっきまで唯織が着ていたジャケット。