夜に沈む君の星になりたい。
「明日、誰かに話しかける!連絡じゃなくて、おしゃべりしてきて」

にこっと唯織が笑う。

思わず移ってしまいそうな笑顔。

「約束ね、明日報告聞くから。ん」

突如差し出された小指に私は戸惑う。

「ほら、指切り」

弱々しく出した私の小指を唯織はしっかりホールドする。

「ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたーらはーりせーんぼーんのーます、ゆーびきった!」

離された小指を見つめる。

「私、初めてやった、指切り」

「え、まじで!」

唯織が目を輝かせた。
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