夜に沈む君の星になりたい。
「これからさ、いろんなこと経験してこ」

「うん」

「じゃあ、いい報告待ってる」

そう言って唯織は歩いて行ってしまう。

「っおやすみなさい!」

行ってしまう後ろ姿に声をかけた。

「…おやすみ」

振り向いた唯織が一瞬悲しそうな顔をしてから笑ったことに私は気づかなかった。
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