【悲報】冷徹上司の毒牙にかかり推しごとがはかどらない件について
社長が連れて行ってくれたのは入りやすい雰囲気をした店構えの創作居酒屋だった。
他に来店しているお客さんも私のような会社員風の人ばかりで、料理単価は少し高めだけれどもメニューも食べ慣れたものばかりだった。
私が緊張しないようにとさらに社長が気を遣ってくれて大将が付いているカウンター席を予約してくれたので、話し上手な大将と会話を交えながら美味しい料理を味わって終始リラックスしながら楽しい時間を過ごせた。
そのせいか、いつもより飲んでしまった。
ベルト様の件もあったから楽しいのが救いでどんどん口を付けてしまったのだ。
「大丈夫か? けっこう酔ったみたいだな」
はたから見てもそうとう酔っているとわかったのか社長が心配してくれた。
「すみません、大丈夫です」
「もう帰ろう。代金は俺が出すからタクシーで帰るといい」
私は遠慮したものの、社長は大将にタクシーの迎えを依頼した。
「ごちそうさまでした。今夜はありがとうございました」
「本当にひとりで帰れるか?」
「大丈夫です。タクシー代もありがとうございました。また明日からよろしくお願いします」
私はにっこり笑うとタクシーに乗り込もうと身を屈めた。けれども酔いが回って思わずふらついてしまった。
咄嗟に社長が腕を取って支えてくれる。
「大丈夫ではなさそうだな。家まで送るよ」
そう言うなり私を席に乗せて自分も乗り込んだ。
他に来店しているお客さんも私のような会社員風の人ばかりで、料理単価は少し高めだけれどもメニューも食べ慣れたものばかりだった。
私が緊張しないようにとさらに社長が気を遣ってくれて大将が付いているカウンター席を予約してくれたので、話し上手な大将と会話を交えながら美味しい料理を味わって終始リラックスしながら楽しい時間を過ごせた。
そのせいか、いつもより飲んでしまった。
ベルト様の件もあったから楽しいのが救いでどんどん口を付けてしまったのだ。
「大丈夫か? けっこう酔ったみたいだな」
はたから見てもそうとう酔っているとわかったのか社長が心配してくれた。
「すみません、大丈夫です」
「もう帰ろう。代金は俺が出すからタクシーで帰るといい」
私は遠慮したものの、社長は大将にタクシーの迎えを依頼した。
「ごちそうさまでした。今夜はありがとうございました」
「本当にひとりで帰れるか?」
「大丈夫です。タクシー代もありがとうございました。また明日からよろしくお願いします」
私はにっこり笑うとタクシーに乗り込もうと身を屈めた。けれども酔いが回って思わずふらついてしまった。
咄嗟に社長が腕を取って支えてくれる。
「大丈夫ではなさそうだな。家まで送るよ」
そう言うなり私を席に乗せて自分も乗り込んだ。