【悲報】冷徹上司の毒牙にかかり推しごとがはかどらない件について
※
体がふんわりと浮かぶような感覚がした。
糊のきいたつやつやしたシャツが頬に触れて気持ちいい。
いい香りがする。色っぽい男性の匂い。
「部屋番号、言えるか?」
ぞくっとするような低くていい声が聞こえた。
どうしてベルト様が私を……?
ああこれは夢だ。いつも見ているベルト様が私をお姫様にしてくれる幸せな夢。
どうか醒めないで。
間の抜けた声で部屋番号を言うと「鍵はあるか」と聞かれたのでバックのポケットにあると返す。
柔らかい場所に寝かされた。見慣れた天井。私のベッドだ。
「鍵は閉めてポストに入れておくから忘れずにな。じゃあまた明日」
黒い姿が踵を返すと、眠気に襲われながらも私はその手を掴んでいた。行かないでベルト様。
体がふんわりと浮かぶような感覚がした。
糊のきいたつやつやしたシャツが頬に触れて気持ちいい。
いい香りがする。色っぽい男性の匂い。
「部屋番号、言えるか?」
ぞくっとするような低くていい声が聞こえた。
どうしてベルト様が私を……?
ああこれは夢だ。いつも見ているベルト様が私をお姫様にしてくれる幸せな夢。
どうか醒めないで。
間の抜けた声で部屋番号を言うと「鍵はあるか」と聞かれたのでバックのポケットにあると返す。
柔らかい場所に寝かされた。見慣れた天井。私のベッドだ。
「鍵は閉めてポストに入れておくから忘れずにな。じゃあまた明日」
黒い姿が踵を返すと、眠気に襲われながらも私はその手を掴んでいた。行かないでベルト様。