【悲報】冷徹上司の毒牙にかかり推しごとがはかどらない件について
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アニメやゲームなど二次元のものが小さい頃から好きだった私だけれども、現実の男性や恋愛にまったく興味が無かったわけではなかった。
高校生の時に同じクラスの男の子を好きになった。
彼はスポーツができて誰でも分け隔てなく優しくて明るくて、まるでゲームに出てくるヒーローのように素敵な男の子だった。
私は思い切って彼に告白した。
すると彼はすぐさま心底嫌そうな顔をして私を拒んだ。
「まじ勘弁。オタク女となんか気持ち悪くて一緒に歩けるかよ」
優しくて明るい彼からの予想すらしなかった冷たい言葉は、鋭いナイフのように私の心を傷つけた。
それだけでは終わらなかった。
私に告白されたことを彼が周りに言いふらしたため、周囲が私を馬鹿にするようになり陰湿ないじめまでするようになったのだ。
私は学校に通えなくなり転校を余儀なくされた。
新しい学校に通うようになってからは、私はアニメやゲームが好きだということをひた隠しにした。真面目な優等生になることに徹し、地味で平凡な女として過ごすよう努めた。
一方でますます二次元の世界やキャラたちにのめり込んでいった。
もう二度と現実の男性となんかに関わったりしない。
そう誓って生きてきたのに――。
「あ……っ」