【悲報】冷徹上司の毒牙にかかり推しごとがはかどらない件について
持っていた紙袋の中身を改めて見てみる。

小箱も入っているのに気付いて開けるとネックレスとイヤリングが入っていた。

同じデザインのもので、小ぶりだけれどもまばゆい輝きを放つダイヤもついていて息を呑む。

社長が服やジュエリーまで買って食事に誘ってくれたのは、ただそういう遊びをしたかっただけ。

そう自分に言い聞かせるほどに、泣き出したいようなどうしようもない切なさに襲われた。

こんな気持ちはどんなゲームをした時だって感じたことがなかった。

もう認めるしかない。

私は社長のことが本気で好きになってしまったんだ……。
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