【悲報】冷徹上司の毒牙にかかり推しごとがはかどらない件について
※
目を開けると引き締まった筋肉が飛び込んでくる。
少し浅黒いしなやかな体をした社長が私の隣で横たわっている。
こんな光景を目にしても、もう驚かなくなってしまった。
「おはよう」
起きていたのか社長が目をそっと開けて微笑んだ。
仕事中には見せないその柔らかい雰囲気にどっきりしてしまう。
「よく眠れた……ってわけでもなさそうだな」
そう。昨晩はあれだけでは終わらず何度も求められてしまったために寝不足だった。
「すまない。嬉しくてついタガが外れてしまった」
気恥ずかしげにしている社長を目にして、私の胸もくすぐったいような疼きを覚える。
「私も昨晩はとても幸せでした」
顔を火照らせながら言うと、社長が強く私を抱き締めた。
「今日はずっと君と一緒にいたい」
「え?」
「いやと言っても帰してやらないからな」
「ふふ。社長らしいですね」
「あとそれと」
社長は私の唇に指をあてた。
「俺のことを社長と呼ぶのはなし。名前で呼んで欲しい、美香」
低い声で呼ばれて、きゅんと胸が高鳴った。
「わかりました、悠悟さん」
私は笑みを返すと、落ちてきた唇を受け止めた。
目を開けると引き締まった筋肉が飛び込んでくる。
少し浅黒いしなやかな体をした社長が私の隣で横たわっている。
こんな光景を目にしても、もう驚かなくなってしまった。
「おはよう」
起きていたのか社長が目をそっと開けて微笑んだ。
仕事中には見せないその柔らかい雰囲気にどっきりしてしまう。
「よく眠れた……ってわけでもなさそうだな」
そう。昨晩はあれだけでは終わらず何度も求められてしまったために寝不足だった。
「すまない。嬉しくてついタガが外れてしまった」
気恥ずかしげにしている社長を目にして、私の胸もくすぐったいような疼きを覚える。
「私も昨晩はとても幸せでした」
顔を火照らせながら言うと、社長が強く私を抱き締めた。
「今日はずっと君と一緒にいたい」
「え?」
「いやと言っても帰してやらないからな」
「ふふ。社長らしいですね」
「あとそれと」
社長は私の唇に指をあてた。
「俺のことを社長と呼ぶのはなし。名前で呼んで欲しい、美香」
低い声で呼ばれて、きゅんと胸が高鳴った。
「わかりました、悠悟さん」
私は笑みを返すと、落ちてきた唇を受け止めた。