死んでからも、愛してください。



書類がたくさん山積みにされている。


職員室とかもそうだけど先生達そんなに山積みにして何がどこにあるとか分かってるのかな…。






「ほら」






歩ちゃんが鞄から出してきたものをわたしに差し出す。


茶色くて正方形のその箱は丁寧に金色のリボンがかけられていた。






「わ…!!やったー!!」






歩ちゃんからそれを受け取って大事に胸に抱く。


高校入学して最初のテストで100点を取ったらご褒美に高級店のチョコレートをくれる約束。


ほんとにくれるなんて…。


約束、ちゃんと覚えててくれてたなんて。


チョコをくれた事よりもその事の方が嬉しかった。






「ありがと!歩ちゃん」


「どーいたしまして、まさかほんとに、100点とるとは思わなかったけど」


「こう見えてやれば出来るんだよ」


「そうみたいだな、だけど」


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