死んでからも、愛してください。



「おはよう!歩ちゃん!」






わたしも華の高校1年生になりました!


………はな、だけに。


南はな、16歳。


小さい頃から大好きな人に満面の笑みで言うのは、あの頃から変わらず毎日の日課。


何も変わらない、この想いを受け止めて欲しくて。






「おはようございます、瀬戸先生だろ」






あの頃はかけていなかった眼鏡の奥の色素の薄い瞳は呆れ顔をしていた。


真っ白いワイシャツに紺色のネクタイがよく似合う。


あーあ…今日もかっこいいなあ…。


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