Only
「じゃあ、『また』な。……陽。」

悪魔はそう言い残して去っていくのに、俺はその場から動けない。

悪魔の声はいつまでも耳に残り、俺を襲う。

後悔、嫌悪、怒り。
そんなマイナスな感情に支配されそうになる。

胸がつまり、息が苦しい。
頭が……痛い。


誰か……助けてくれよ。
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