Only





「明衣!」

「……夏海?」



署内で声をかけられ、振り返ると夏海がいた。


「やっと捕まった!明衣ったら、たまには連絡しなさいよ~!」

「ごめん、夏海。忙しくて。」

そういえば最近、何度か夏海から携帯に着信がきていた。しかし捜査が忙しく、連絡していなかったのだ。
申し訳なくなって、俯いた。




「……陽輔君と、何かあった?」



夏海には陽輔と連絡をとりあっていたことを話していた。
けれど、私の様子をすぐに察する夏海は、やっぱり私の親友だ。

< 108 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop