Only




「……何があったの?ねぇ、なんでそんな目で私をみるの?」

そういって顔を上げた美月は殆ど泣きそうな顔で。
彼女は俺に訴えてきた。

「……目?」

「『誰も寄せ付けない』そんな目で……私をみないでよ。昔のあなたは、そんな目で私を見なかった。私が……大好きだった、あなたは。」

そんな、美月の想う俺なんてもうとっくにいないよ。


そう思うと、なんだか無性に……虚しくなった。



< 121 / 183 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop