Only



初めて会った日から、私達が頻繁に会うようになるまでに時間はかからなかった。



会話なんて殆どない二人だったけれど、私はそんな空間も好きだった。

彼の家にはしょっちゅう来ていたけど、私達の間に甘い空気など漂う気配すらなかった。




「陽輔も、いつも焼酎飲んでるでしょう?しかもロックでガンガン。好きなの?」



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