Only
『あっ!お兄ちゃん!久しぶり~元気にしてる?』

電話は妹の小百合からだった。俺の命より大切な存在。

『あぁ、大丈夫。サユ、体の調子はどうだ?』

『なんともないよ~。順調そのもの!』

サユの元気そうな声を聞くだけでホッとする。



『今日は、どうしたんだ?』

『用がなかったらかけちゃダメ?』

『そんなわけないだろう。』

俺は苦笑した。サユは俺と違ってとても明るい。太陽みたいな子だ。

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