Only
しばらく和やかな空気が広がっていた。
サユがよく並べられる質問を明衣にして、それに明衣が時折面白おかしく、また時に言葉を濁しながら答える。

それも、そんな会話の本当に延長線上にあった。



でも俺は、明衣に聞いたことがなかったこと。


どうして、聞いていなかった?どうして、気にならなかった?




「明衣さんって何のお仕事なさってるんですか~?」

「私?婦警よ。」




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