婚約者が病弱な妹に恋をしたので、私は家を出ます。どうか、探さないでください。
私に仕えている護衛騎士なのだから、ジュストだってあの時、すぐに私を連れて逃げてしまえば誘拐したと思われて、後からこうだったと弁明してもお父様たちからの心証は悪かったはず。
だから、とりあえず私をサラクラン伯爵邸に置いて、追い出された彼が単独で色々と動いていた方が効率の良い方法だったと今では思える。
そして、この手紙にも書いているけれど、ジュストが後で迎えに来てくれると知っていたならば、私はもっと落ち着いて行動していただろうし……秘密を抱えられずに嘘がつけないと言えば、そうなのかもしれない。
今の段階で、サラクラン伯爵邸の中で私がジュストと連絡を取っていると思っている人は居ないだろう。だって、あっさりと彼に置いて行かれて本当に焦っていたし、すごく寂しくて、実際に落ち込んでもいた。
ようやく落ち着いて来た私へ届く手紙は、ジュストではないかと厳しく検閲されてしまうはずだから、まさかよりにもよって婚約者ラザール様の従者ザカリーが、そんなジュストと通じているなんて誰も思ってもいないはずだ。
だから、とりあえず私をサラクラン伯爵邸に置いて、追い出された彼が単独で色々と動いていた方が効率の良い方法だったと今では思える。
そして、この手紙にも書いているけれど、ジュストが後で迎えに来てくれると知っていたならば、私はもっと落ち着いて行動していただろうし……秘密を抱えられずに嘘がつけないと言えば、そうなのかもしれない。
今の段階で、サラクラン伯爵邸の中で私がジュストと連絡を取っていると思っている人は居ないだろう。だって、あっさりと彼に置いて行かれて本当に焦っていたし、すごく寂しくて、実際に落ち込んでもいた。
ようやく落ち着いて来た私へ届く手紙は、ジュストではないかと厳しく検閲されてしまうはずだから、まさかよりにもよって婚約者ラザール様の従者ザカリーが、そんなジュストと通じているなんて誰も思ってもいないはずだ。