幼馴染[短編]
「夕」

 名前を呼ばれて顔をあげると、
 そこには宮田がいた。


 彼が遊びに来ていて、
 母親に呼ばれて
 リビングに行ってしまったのだ。


 その間、暇つぶしをかねて
 漫画を読んでいたのだ。

「ちょっとあと三分待ってよ」

 続きを読もうとしたとき、だった。

 突然、宮田に
 両方の頬をつかまれた。


 そして、そのまま
 唇を押し当てられた。


 何がなんだか分からない。
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