オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
「ね、ねえ……。私、変じゃない……?」



夕方。校門前で迎えの車を待つ私は、ドキドキしながら月神くんにたずねた。



「別に。似合ってると思うけど」



「そうかなあ……?」



正直あまり不安が拭えないまま、着てきた服を見つめて首をひねる。




少し前。


『パーティー用のドレスを贈りたいから、彼女の写真と服のサイズを教えてね』という月神くんのお母さんから彼宛てに連絡がきて言うとおりにしたところ。



まるで満開の花をモチーフにしたような、ふんわりと裾が広がった淡いピンクのワンピースドレスが宅配便で届いたんだ。



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