オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
今、廊下側から聞こえてきたのって……、昨日の狼男くんのと同じ声だ!



どっ、どどどどうしよう……⁉



できるだけ身を縮めて、声が聞こえた方にチラッと視線を寄こす。



すると、なんということでしょう。



教室のドアの付近に、目をハートにした女子がたくさん詰めかけているではありませんか。



でもって、その人だかりの中心にいるのは、彼女たちより頭1つ分背が高くて、白銀色の髪がよく目立つイケメン男子。



……昨日出会った狼男くんだ。



もしかして、クラスのみんなに私が人間だと言いふらしに来たんじゃ……⁉



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