オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
「ねえ、待ってよ。颯! 無視しないで!」



ハッと我に返ると、まりあが俺の前に立ちはだかるように通せんぼをしていた。



「頼む、まりあ……。今日は一人にさせてくれ」



「えっ……?」



呆気に取られるまりあに「ごめん」と一言だけ告げて、俺は一人で廊下を後にした。



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