オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
どれぐらい時が経っただろう。



明花と再会した職員室につながる階段に座り込んでいると、踊り場の窓から見える空が燃えるようなオレンジ色から、紅がかった薄紫色に変わっていることに気付いた。




思い出にふけるどころか、長時間ぼーっとしている自分が情けない。



こんな所でぐだぐだしている場合じゃないのに、早く明花に会って話をしないとこじれるのに俺は何をやってるんだろう……と、自己嫌悪に駆られたその直後。



「やっと見つけたっ……!」



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