オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
「えっ⁉ と、透山(とうやま)さんいたの⁉」



「いっ……、一体いつの間に……?」



「急におどろかせちゃってごめんなさい! あの、今日締め切りのプリントを集めてるから、提出して欲しいんだけど……」



楽しいガールズトークに水を差して悪いな。と思いつつ、日直の仕事で先生に頼まれているのでお願いする。



すると、女の子たちは「わかった」とうなずいて、すぐにプリントを持って来てくれた。



「ねえ、透山さん。もしかして、私たちをおどろかそうとして姿消してた?」



プリントを受け取った時。一人の女の子にそう聞かれて、思わずビクッと肩がはね上がる。



「あっ……う、うん! まあ、そんな感じ……」



目を泳がせながらなんとか返事をする私に、3人は興味津々とばかりに、大きな瞳をキラキラ輝かせた。



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