オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
「あー、疲れた……」



――昼休み。



一人で中庭に向かった私は、ベンチに腰を下ろすなり、はあっとため息をついた。



午前中は、大変だったな……。



『透山さんって、月神くんの彼女だったの⁉』



『いつから付き合ったの? きっかけって何⁉』



『昨日お姫様抱っこされてたのって、もしかして告白しに連れて行かれたとか⁉』



……と、いうように。



休み時間がくるたびに、クラスの女子に寄ってたかって取り調べを受ける羽目になってしまった。




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