【加筆修正中】積年愛に囚われて〜兄的幼馴染は秘め続けていた想いを開放したい〜
「忙しそうではあるかな。でも、適当に息抜きしてるみたいだよ。友達に会ったり、あとはたまに合コンに駆り出されたり」
「諒ちゃんも合コンなんて行くんだ。そういうのは嫌いなタイプかと思っていたから、意外だなぁ。でもさ、医者の卵とか言うと、女子にモテそうだよね。それでなくても、諒ちゃんってイケメンだから」
「イケメンかどうかは分かんないけど」
栞はぷっと軽く吹き出す。
「合コンは彼女がほしくて行ってるわけじゃなくて、数合わせで仕方なく、みたいよ。断りにくくて面倒だって、ぼやいてたもの」
「そうなんだ」
お付き合いが色々あって大変なのかしらね――。
そんなことを思いながら、私は玉ねぎの皮をむき始める。野菜を洗い終えた栞に声をかけた。
「栞、お米といでくれる?」
「了解。ところで今日は何を作ってくれるの?」
「じゃあ問題ね。この材料でできるものといえば、なんでしょうか?」
「えぇと……。あ、カレーね!やった!瑞月が作るカレーって美味しいんだよね」
「別に普通のカレーだよ。簡単だから、栞も一緒に作ろうね」
「が、頑張ってみる」
苦笑いを浮かべる栞に、私はジャガイモの入った袋を差し出した。
カレーライスが出来上がり、トマトとアボガドのサラダ、卵スープ、オレンジも一緒にそれぞれの前に並べる。三人での食事はかなり久しぶりだ。嬉しさと懐かしさに胸がいっぱいになっている私に、諒が満足そうに言う。
「うまかった。ちゃんとニンジン抜いてくれてたし」
「出来上がってから、諒ちゃんのニンジン嫌い思い出しちゃった」
「でも、そのままにしなかったところが、やっぱり瑞月だよな」
「久しぶりにまともな食事したわ。瑞月、本当にありがとね」
「ところで栞から、毎週のように来てくれるって聞いたけど、それって、ほんとか?無理しなくていいんだぞ」
「でも、こんなに美味しい手料理を口にしちゃうと、ぜひまた食べさせて、って思っちゃうのは止められないなぁ」
「諒ちゃんも合コンなんて行くんだ。そういうのは嫌いなタイプかと思っていたから、意外だなぁ。でもさ、医者の卵とか言うと、女子にモテそうだよね。それでなくても、諒ちゃんってイケメンだから」
「イケメンかどうかは分かんないけど」
栞はぷっと軽く吹き出す。
「合コンは彼女がほしくて行ってるわけじゃなくて、数合わせで仕方なく、みたいよ。断りにくくて面倒だって、ぼやいてたもの」
「そうなんだ」
お付き合いが色々あって大変なのかしらね――。
そんなことを思いながら、私は玉ねぎの皮をむき始める。野菜を洗い終えた栞に声をかけた。
「栞、お米といでくれる?」
「了解。ところで今日は何を作ってくれるの?」
「じゃあ問題ね。この材料でできるものといえば、なんでしょうか?」
「えぇと……。あ、カレーね!やった!瑞月が作るカレーって美味しいんだよね」
「別に普通のカレーだよ。簡単だから、栞も一緒に作ろうね」
「が、頑張ってみる」
苦笑いを浮かべる栞に、私はジャガイモの入った袋を差し出した。
カレーライスが出来上がり、トマトとアボガドのサラダ、卵スープ、オレンジも一緒にそれぞれの前に並べる。三人での食事はかなり久しぶりだ。嬉しさと懐かしさに胸がいっぱいになっている私に、諒が満足そうに言う。
「うまかった。ちゃんとニンジン抜いてくれてたし」
「出来上がってから、諒ちゃんのニンジン嫌い思い出しちゃった」
「でも、そのままにしなかったところが、やっぱり瑞月だよな」
「久しぶりにまともな食事したわ。瑞月、本当にありがとね」
「ところで栞から、毎週のように来てくれるって聞いたけど、それって、ほんとか?無理しなくていいんだぞ」
「でも、こんなに美味しい手料理を口にしちゃうと、ぜひまた食べさせて、って思っちゃうのは止められないなぁ」