積年愛に囚われて〜兄的幼馴染は秘め続けていた想いを開放したい〜
バスルームを出た私たちは、寝室のベッドの上にいた。
私を抱き締めながら、諒は確認するように言った。
「今日からは、本当にここがお前の帰る部屋になったんだな」
どこか震えて聞こえるその声から、諒の喜びが伝わってくるようだった。
「諒ちゃんの傍が私の居場所だから」
私は諒の想いを受け止めるように、彼の胸に頬を寄せた。
「瑞月。暖かい季節になったら、結婚式を挙げようか」
「いいの?」
「いいのって……」
私の顔を覗き込みながら諒は苦笑する。
「そういう約束だっただろう?今さら嫌だって言われても、絶対に離したりはしないけどね」
「私、本当に諒ちゃんの奥さんになるのね……。嬉しいけど不思議な感じがする」
「瑞月は俺のことを、兄貴みたいだとしか思っていなかったもんな。だけど俺はずっと、隣にいてほしいのは瑞月しかいないって思ってた」
「私ったら、そのことに全然気がついていなかったなんてね……。でも」
私は諒の体に腕を回した。
「私を諦めないで、捕まえてくれたのが諒ちゃんで良かったって、心の底から思ってるよ」
「いつか遠い将来にも、きっとそう言わせてみせるからな。俺の瑞月、愛してる」
諒は私に深く口づけた。
それに応えて体が熱くなりだした時、諒が唇を離して言った。
「ベッド、買い替えよう」
「え?」
目を瞬かせる私に、諒はにっと笑った。
「せめてセミダブルにしよう。瑞月がどんなに乱れても大丈夫なように、大きいやつ」
「もうっ、恥ずかしいこと言わないでよ」
頬の辺りが熱を持ち、私は諒から顔を背けた。
諒は私の上に覆いかぶさるように両腕をつき、私の目をじっと覗き込む。
「瑞月のどんな表情もどんな姿も、すべてが愛しすぎてたまらないよ。瑞月の全部、俺には隠さないで見せて。そして、たくさん甘えてほしい」
甘い声で囁かれて頷いた時、目尻からつと涙が落ちた。
「どうして泣くんだ?」
諒が雫に口づけた。
「諒ちゃんの想いが嬉しすぎるからよ」
私は諒の肌の温もりに幸せを感じながら、彼の耳に囁いた。
あなたのすべてをこの上なく愛おしく思っているのは、私も同じよ――。
私を抱き締めながら、諒は確認するように言った。
「今日からは、本当にここがお前の帰る部屋になったんだな」
どこか震えて聞こえるその声から、諒の喜びが伝わってくるようだった。
「諒ちゃんの傍が私の居場所だから」
私は諒の想いを受け止めるように、彼の胸に頬を寄せた。
「瑞月。暖かい季節になったら、結婚式を挙げようか」
「いいの?」
「いいのって……」
私の顔を覗き込みながら諒は苦笑する。
「そういう約束だっただろう?今さら嫌だって言われても、絶対に離したりはしないけどね」
「私、本当に諒ちゃんの奥さんになるのね……。嬉しいけど不思議な感じがする」
「瑞月は俺のことを、兄貴みたいだとしか思っていなかったもんな。だけど俺はずっと、隣にいてほしいのは瑞月しかいないって思ってた」
「私ったら、そのことに全然気がついていなかったなんてね……。でも」
私は諒の体に腕を回した。
「私を諦めないで、捕まえてくれたのが諒ちゃんで良かったって、心の底から思ってるよ」
「いつか遠い将来にも、きっとそう言わせてみせるからな。俺の瑞月、愛してる」
諒は私に深く口づけた。
それに応えて体が熱くなりだした時、諒が唇を離して言った。
「ベッド、買い替えよう」
「え?」
目を瞬かせる私に、諒はにっと笑った。
「せめてセミダブルにしよう。瑞月がどんなに乱れても大丈夫なように、大きいやつ」
「もうっ、恥ずかしいこと言わないでよ」
頬の辺りが熱を持ち、私は諒から顔を背けた。
諒は私の上に覆いかぶさるように両腕をつき、私の目をじっと覗き込む。
「瑞月のどんな表情もどんな姿も、すべてが愛しすぎてたまらないよ。瑞月の全部、俺には隠さないで見せて。そして、たくさん甘えてほしい」
甘い声で囁かれて頷いた時、目尻からつと涙が落ちた。
「どうして泣くんだ?」
諒が雫に口づけた。
「諒ちゃんの想いが嬉しすぎるからよ」
私は諒の肌の温もりに幸せを感じながら、彼の耳に囁いた。
あなたのすべてをこの上なく愛おしく思っているのは、私も同じよ――。