不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
なんでもできる人
服を着てキッチンへ行くと、チャーハンができていた。
「夜も遅いし、簡単なものがいいかと思って、レタスチャーハンを作ってみた」
「レタスチャーハン!?」
「ん? レタスは嫌いか?」
「いいえ、そうじゃありません。チャーハンをささっと作れるだけでもすごいのに、レタスが入っているとなんだか上級者の匂いがします」
「なんだそれ。大したものじゃないぞ? 食べよう」
「はい、いただきます」
手を合わせて、私はスプーンで一口食べた。
お米はちゃんとパラパラになっていて胡椒が効いている。
「おいしいです! レタスのシャキシャキ感と玉子が絡んだチャーハンが合いますね!」
私はおいしくて、もりもり食べた。
この人はなんでもできるんだなと恐れおののきながら。
食後に片づけをすると志願して、お皿などを洗っていると、黒瀬さんが後ろから抱きついてきた。
そればかりか、髪や耳に口づけてくる。
「黒瀬さん、洗いにくいです!」
「後ろ姿にグッと来たんだから仕方ない。エロい瑞希が悪い」
「なに言ってるんですか!」
顔が熱い。息が浅くなる。
恋愛なんて久しぶりできっと上級者の黒瀬さんに太刀打ちできるとは思えない。
彼にいたずらされながら、なんとか洗い終わったところ、くるりと向きを変えられて、濃密なキスをされた。
長く甘いキスで、腰が抜けそうだ。
かくんと膝が落ちた私を抱きとめて、「ベッドに行くか?」と黒瀬さんがささやく。
彼の匂い立つような色気にあてられてクラクラするけど、私はなんとか頭を振った。
「夜も遅いし、簡単なものがいいかと思って、レタスチャーハンを作ってみた」
「レタスチャーハン!?」
「ん? レタスは嫌いか?」
「いいえ、そうじゃありません。チャーハンをささっと作れるだけでもすごいのに、レタスが入っているとなんだか上級者の匂いがします」
「なんだそれ。大したものじゃないぞ? 食べよう」
「はい、いただきます」
手を合わせて、私はスプーンで一口食べた。
お米はちゃんとパラパラになっていて胡椒が効いている。
「おいしいです! レタスのシャキシャキ感と玉子が絡んだチャーハンが合いますね!」
私はおいしくて、もりもり食べた。
この人はなんでもできるんだなと恐れおののきながら。
食後に片づけをすると志願して、お皿などを洗っていると、黒瀬さんが後ろから抱きついてきた。
そればかりか、髪や耳に口づけてくる。
「黒瀬さん、洗いにくいです!」
「後ろ姿にグッと来たんだから仕方ない。エロい瑞希が悪い」
「なに言ってるんですか!」
顔が熱い。息が浅くなる。
恋愛なんて久しぶりできっと上級者の黒瀬さんに太刀打ちできるとは思えない。
彼にいたずらされながら、なんとか洗い終わったところ、くるりと向きを変えられて、濃密なキスをされた。
長く甘いキスで、腰が抜けそうだ。
かくんと膝が落ちた私を抱きとめて、「ベッドに行くか?」と黒瀬さんがささやく。
彼の匂い立つような色気にあてられてクラクラするけど、私はなんとか頭を振った。