【見直し改訂版】わたしをうばって〜母子恋愛
わたしをうばって…
時は、8月最後の土曜日の朝5時頃であった。
場所は、マンションの一室の6畳半の寝室にて…
アタシ・充希《みつき》(40歳)はおふとんの中ですやすやと眠っていた。
眠っているアタシは、夢をみていた。
あれは、アタシが19歳の時だった。
当時1歳だった息子・ひろかずがおふとんの中にしのびこんだ。
ひろゆきは、すやすやと眠っているアタシのJカップのふくよか過ぎる乳房に抱きついて甘えていた。
(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…スー…ヒュー…)
1歳だったひろゆきは、アタシの乳房《むね》の鼓動を聞きながら甘えていた。
ウフフフ…
かわいい…
………………………
…………って…
あっ…
ああああああああああああ…
ちょ…
ちょっと…
重い…
重いわ…
アタシが目をさました時だった。
22歳のひろかずが全裸《はだか》になったあとアタシが眠っていたおふとんにもぐりこんだ。
「ちょっとぉ…ひろかず!!」
「かあさん…かあさんを抱きたい…」
「ひろかずやめて!!」
「好きなんだよぉ…」
ひろかずは、アタシの右のくびすじにキスしたあとアタシが着ていたパジャマを無理やり脱がそうとした。
「やめて!!」
「かあさんをはだかにしたい…」
「やめて!!」
「愛しているよ…」
「ひろかず!!お願いだからカノジョを作ってよぉ!!」
「カノジョ…いらねーよ…」
ダメ!!
かあさんにへんなことをしないで!!
ひろかず…
やめて!!
あっ…
イヤがっているアタシの身体をムリヤリ押さえつけて弱めたひろかずは、アタシが着ていたパジャマの上着を破った。
(ビリビリビリビリ!!)
「やめて…オキニのパジャマが破れちゃう…やめて!!」
ひろかずは、アタシが着ていたパジャマを破いたあとブラジャー・ショーツを無理やりはぎ取った。
全裸《はだか》にされたアタシは、ひろかずに犯された。
こうした状態は、毎朝つづいた。
それから100分後であった。
ひろかずは、いつもとおりに朝ごはんを食べたあといつも通りに職場へ出勤した。
アタシは、後片付けを終えたあとお昼のお弁当を作り始めた。
お昼休みにひろかずと一緒に食べるお弁当である。
ダンナが海外出張中で家に不在であったので、家には、母と子ふたりしかいなかった。
ひろかずとアタシはお昼休みにお弁当を一緒に食べているけど、心のどこかで限度が来た。
それは、ひろかずが20歳を過ぎたあたりからだったと思う。
ひろかずに好きなカノジョがいないので、アタシがひろかずのカノジョ代わりをつとめていた…
お昼休みにひろかずと一緒にお弁当を食べたり、休日にデートに行くなど…
ひろかずとアタシは、母子であるのにカレシカノジョの関係でとおした。
もちろん、肉体的な関係もあった。
ひろかずに好きなカノジョを作ってほしい…
だけどひろかずの気持ちが恋愛に向かないので、アタシはものすごく困っていた。
ひろかずが在籍している職場は、社内恋愛推進会社と言うてた。
けれど、ひろかずは『製造工場会社《セーゾー》は、社内恋愛をしたら従業員がのぼせるからだめと工場長が言うてた。』と決めつけ言葉を言うた。
えっ?
それ、ほんとうなの?
製造工場《セーゾー》の工場長さんは、従業員さんたちが結婚したいと言うたら動いてくださるのよ…
製造工場《セーゾー》の従業員さんのコンカツについては、この前テレビの夕方のニュース番組で紹介されていたわよ…
アタシがそう言うても、ひろかずは否定するだけ…
だから、話にならない。
困った子ねぇ…
時は、正午過ぎのことであった。
ところ変わって、東鳥生にあるひろかずが勤務しているショッケン(日本食研)の製造工場会社の近くにある公園にて…
ベンチに座っているひろかずとアタシは、一緒にお弁当を食べていた。
だが、この日は母と子の会話があまり進まなかった。
アタシは、シャホウに載《の》っている社内恋愛で結婚したカップルさんの結婚おめでとうの欄の話しをひろかずにした。
ひろかずは『キューデンの人間が製造工場《セーゾー》の従業員たちにいびつないじめを加えるための記事だ!!』と言うたあと会話をさえぎった。
困ったわね…
アタシは、ひと呼吸おいてからひろかずに言うた。
「ひろかず…」
「なんだよぉ…」
「ひろかずは…カノジョ…ほしいの?」
「ほしくねーよ…」
「どうして?」
「めんどくせーんだよ…」
「めんどくさい?」
「ああ…」
困ったわねぇ…
アタシは、困った声でひろかずに言うた。
「ひろかず…ひろかずはカノジョがいない人生はつまらないとは想わないの?」
「ゼンゼン…」
アタシは、ますます困り果てた表情でひろかずに言うた。
「ひろかず…ひろかずは社内恋愛のどういうところがイヤなの?」
「社内恋愛自体がめんどくせーんだよ…前にも話したけど、製造工場《セーゾー》は社内恋愛は禁止だよ!!」
「どうして決めつけるのよ?」
「セーゾーの従業員が社内恋愛をしていたら工場の機能が止まるのだよ!!」
「ひろかず、おちついてものを言うてよ〜」
「ほんとうにほんとうなんだよ!!セーゾーの従業員ひとりが社内恋愛をしていたらひとりのせいで生産ラインが止まるのだよ!!」
「困った子ね…」
アタシは、ひと呼吸おいてからひろかずに言うた。
「ひろかず…」
「なんだよぉ…」
「それじゃあ、今週の最終金曜日《プレミアムフライデー》はどうするのよぉ…」
「最終金曜日《プレミアムフライデー》なんかセーゾーにはないのだよ!!」
「どうしてそんなに怒るのよ!?」
「その日は通常勤務だよ!!」
「えっ?工場も2時までになっていたわよ。」
「先月も先々月もなかったのだよ…どちらの日もナマケモノの従業員が早引きしたせいで製品を箱詰めする作業が遅れたのだよ…ナマケモノひとりのせいであやうく出荷できなくなるところだったのだよ!!」
「だからどうして決めつけるのよ!?」
「ほんとうのことだから言うた…」
「ひろかずは聞いてないの?」
「だからなんだよ!!」
「今月のプレミアムフライデーは、未婚の従業員さんたちのコンカツイベントでキューデンの未婚のOLさんたちとフジグランのボーリング場へ行くのよ。」
「その日は、ナマケモノの従業員が『2時からジビカへ行くから休ませてください。』と言うたので人手《ひと》が足りなくなるのだよ!!今月中に製品を詰める箱を5万箱折れと言われたのだよ!!」
「ほんとうなの?」
「ほんとうだよ!!…それよりも、オレはキューデンの人間がうざいのだよ!!キューデンの人間はセーゾーの人間をグロウしてるのだよ!!」
「どうしてかあさんの話しを一方的にさえぎるのよ?」
「もういいよ!!オレは恋愛自体がウザいのだよ!!」
ひろかずは、食べかけのお弁当を多く残したあとベンチから立ち上がった。
そして、公園から走り去った。
んもう…
ひろかずのひねくれもの…
アタシは、公園から走り去ったひろかずの背中を見送りながら1人で怒った。
その後、アタシはものすごく気まずい表情でつぶやいた。
あ~あ…
またひろかずを怒らせたわ…
どうしよう…
アタシは、次の日の日曜日にひろかずを連れて遠出をすることを決めた。
その日は、新居浜のリーガロイヤルホテルでブライダルフェアが開催される日であった。
ひろかずにブライダルフェアをみせたらカノジョを作る気持ちが出る…
そう思ったアタシは、帰宅したあと明日の準備を始めた。
そして、次の日の朝であった。
ひろかずとアタシは、始発の新居浜駅行きのせとうちバスに乗って新居浜のイオンモールへ向かった。
バスから降りたふたりは、一階の食料品売り場から館内へ入った。
朝9時にイオンスタイルの2階が開店した。
オフホワイト系の花柄の5分袖のブラウスとカーキのスカート風パンツ(スカンツ)姿のアタシは、ひろかずの手をひいてイオンスタイルの2階へ向かった。
「かあさん…いてーよ…」
「早く早く…」
アタシは、ひろかずを連れてイオンスタイルの2階にあるファッションのコーナーへ行った。
そこでひろかずのおしゃれ着を購入した。
午前10時にイオンモールが開店した。
アタシは、ひろかずを連れてモール内にあるおしゃれ着の店へ向かおうとした。
その途中で、一階のイベントスペースでエスケーツー(マックスファクター)の秋の新作コスメのイベントがひらかれていた。
欲に目がくらんだアタシは、ひろかずの手を離したあとイベントスペースへ走って行った。
アタシは、約180分の間イベント会場に滞在した。
その末に、ひろかずのおしゃれ着を買おうとしたお金でエスケーツーの新作のコスメセットをたくさん購入した。
この時、アタシはるんるんした気持ちになっていたのでひろかずと一緒に来たことをきれいに忘れていた。
それからまた120分後であった。
この時アタシは、ひろかずと一緒にリーガロイヤルホテルのブライダルフェアへ行くことを思い出した。
いけない…
きょうはひろかずと一緒にリーガロイヤルホテルへ行く予定だったことを忘れていた…
大変だ…
ひろかずとはぐれてしまった…
アタシは、買いあさったコスメセットをすてたあとひろかずを探しに行った。
頭が大パニックを起こしたアタシは、知らないうちに迷子になった。
どうしょう…
ママが迷子になったよぉ…
どうしたらいいのよ…
結局、ひろかずを見つけることができなかった。
探し疲れたアタシは、エディオンとココカラファインの付近にあるソファに腰かけた。
アタシはこの時、ひろかずが4つの時…アタシが22の時のことを想い出した。
あの時もアタシはひろかずを連れてここへ来た。
あの時、ひろかずが着る子供服を買いに来た…
だが、女子校時代の友人たちにつかまった…
長話をしたあと、ひろかずを置いて2階のゲーセンへ行った…
アタシは、夕方5時半までの間…
プリクラ遊びに夢中になった…
その後、ひろかずが迷子になったことに気がついた…
1階のサービスカウンターに保護されていると言う館内放送を聞いたアタシは…
大急ぎでサービスカウンターへ行った…
その時…
アタシ…
ひろかずにひどいことをしたと感じた…
ああ…
アタシ…
ひろかずに…
またひどいことをしたわ…
ひろかず…
ごめんね…
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
悲しくなったアタシは、くすんくすんと泣いた。
さて、その頃であった。
ひろかずは、アタシが行きそうなところをくまなく探し歩いた。
しかし、アタシをみつけることができなかった。
そんな時であった。
館内放送で1階の迷子センターにアタシが保護されていると言うのを聞いたひろかずは、おどろいた。
充希《みつき》…
充希《みつき》が迷子になった…
オレがちっちゃい時…
充希《みつき》は、高校の時の友人たちとプリクラ遊びに夢中だったと聞いた…
またゲーセンに行ったのではないか…
充希《みつき》は…
家族連れの人たちに発見されたあと迷子センターへ連れて行かれたと想う…
ひろかずは、大急ぎでアタシのもとに向かった。
ところ変わって、迷子センターにて…
「くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
迷子になったアタシは、泣いてばかりいた。
センター内には、迷子になった幼児たちがたくさんいた。
迷子になった幼児たちは、ワーンワーンと泣いていた。
それから何分か後であった。
ひろかずが迷子センターにやって来た。
「充希《みつき》!!充希《みつき》!!すみません!!」
「ああ…カレシさんでしょうか?」
「はい…カノジョが行方不明になったので…店内を探し回りました。」
くすんくすんと泣いているアタシをみつけたひろかずは、アタシを胸にぎゅっと抱きしめた。
「充希《みつき》…充希《みつき》…」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
結局、きょうの予定はすべてパーになった。
ところ変わって、イオンモールの2階にあるフードコートにて…
イスに座っているアタシは、くすんくすんと泣いていた。
ひろかずは、サーティーワンアイスで購入した新作のアイスボールをそっと与えた。
ひろかずは、くすんくすんと泣いているアタシに言うた。
「充希《みつき》…充希《みつき》…」
涙でびちょびちょに濡れている顔のアタシは、ひろかずに言うた。
「ひろかず…ひろかずは…アタシをみつけた時…充希《みつき》というたね…どうして…」
ひろかずは、思いがけないひと言をアタシに伝えた。
「オレ…好きなんだよ…充希《みつき》が…好きなんだよ…充希《みつき》がギャルの時から…ずっと大好きなんだよ…好きで好きで好きで好きで好きで好きで…好きでたまらないのだよ…赤ちゃんの時からずっと恋こがれていたのだよ…オレは充希《みつき》を愛してる…オレの女は充希《みつき》ひとりだけだよ!!…女の子は充希《みつき》しか知らないのだよ!!」
(キュン…)
ひろかずからコクハクされたアタシは、キュンとした気持ちが生じた。
どうして…
どうして…
苦しい…
とても苦しいわ…
あっ…
アタシ…
アタシ…
………
この時、アタシの目からたくさんの涙があふれ出た。
ああ…
なみだが…
なみだがいっぱいあふれているわ…
充希《みつき》…
充希《みつき》…
アタシは、ひろかずの胸に抱きついたあとワーワーと泣いた。
そしてアタシは、ひろかずにアタシの想いを伝えた。
「好き…好き…だーいすき!!」
「充希《みつき》…」
「ひろかず…抱いて…きつく抱いて…お願い…」
ひろかずは、アタシを両手で押さえつけながら激しく抱きしめた。
「充希《みつき》。」
「ひろかず…つぶして…充希《みつき》をつぶして…ぺちゃんこにつぶして〜」
(ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…)
ひろかずは、より激しい力を込めてアタシを抱きしめた。
充希《みつき》…
後悔しない…
時は、夜10時半頃であった。
またところ変わって、マンションの部屋の寝室にて…
ひろかずは全裸《はだか》で…
アタシは、白のTシャツ1枚の姿…
でふとんに入っていた。
全裸のひろかずは、激しくコーフンしていた。
「充希《みつき》…」
「ひろかず…」
「充希《みつき》…」
「ひろかず…つぶして…充希《みつき》をぺちゃんこにつぶして!!」
「充希《みつき》…充希《みつき》!!」
「ああああああああああああああああ!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
ひろかずは、アタシが着ていた白のTシャツをズタズタに破いた。
白のTシャツの中からJカップのふくよか過ぎる乳房がブラジャーをつけていない状態であらわになった。
「ああああああああああああああああああああ!!ひろかず!!ひろかず!!」
獣《けもの》と化したひろかずは、荒い息づかいをしながらアタシの身体をむさぼり始めた。
「充希《みつき》!!愛してる!!愛してるよ!!」
「ひろかず!!好きよ!!好きよひろかず!!」
「ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア!!充希《みつき》!!充希《みつき》!!」
「ひろかず…つぶして…充希《みつき》をぺちゃんこにつぶして!!」
「ガオー!!ガオー!!ガオー!!」
「あああああああああああああああああああああああああああああ!!」
激しい叫び声あげているアタシは、獣《けもの》と化したひろかずに押さえつけられたあとぺちゃんこにつぶれた。
【おしまい】
場所は、マンションの一室の6畳半の寝室にて…
アタシ・充希《みつき》(40歳)はおふとんの中ですやすやと眠っていた。
眠っているアタシは、夢をみていた。
あれは、アタシが19歳の時だった。
当時1歳だった息子・ひろかずがおふとんの中にしのびこんだ。
ひろゆきは、すやすやと眠っているアタシのJカップのふくよか過ぎる乳房に抱きついて甘えていた。
(ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン…スー…ヒュー…)
1歳だったひろゆきは、アタシの乳房《むね》の鼓動を聞きながら甘えていた。
ウフフフ…
かわいい…
………………………
…………って…
あっ…
ああああああああああああ…
ちょ…
ちょっと…
重い…
重いわ…
アタシが目をさました時だった。
22歳のひろかずが全裸《はだか》になったあとアタシが眠っていたおふとんにもぐりこんだ。
「ちょっとぉ…ひろかず!!」
「かあさん…かあさんを抱きたい…」
「ひろかずやめて!!」
「好きなんだよぉ…」
ひろかずは、アタシの右のくびすじにキスしたあとアタシが着ていたパジャマを無理やり脱がそうとした。
「やめて!!」
「かあさんをはだかにしたい…」
「やめて!!」
「愛しているよ…」
「ひろかず!!お願いだからカノジョを作ってよぉ!!」
「カノジョ…いらねーよ…」
ダメ!!
かあさんにへんなことをしないで!!
ひろかず…
やめて!!
あっ…
イヤがっているアタシの身体をムリヤリ押さえつけて弱めたひろかずは、アタシが着ていたパジャマの上着を破った。
(ビリビリビリビリ!!)
「やめて…オキニのパジャマが破れちゃう…やめて!!」
ひろかずは、アタシが着ていたパジャマを破いたあとブラジャー・ショーツを無理やりはぎ取った。
全裸《はだか》にされたアタシは、ひろかずに犯された。
こうした状態は、毎朝つづいた。
それから100分後であった。
ひろかずは、いつもとおりに朝ごはんを食べたあといつも通りに職場へ出勤した。
アタシは、後片付けを終えたあとお昼のお弁当を作り始めた。
お昼休みにひろかずと一緒に食べるお弁当である。
ダンナが海外出張中で家に不在であったので、家には、母と子ふたりしかいなかった。
ひろかずとアタシはお昼休みにお弁当を一緒に食べているけど、心のどこかで限度が来た。
それは、ひろかずが20歳を過ぎたあたりからだったと思う。
ひろかずに好きなカノジョがいないので、アタシがひろかずのカノジョ代わりをつとめていた…
お昼休みにひろかずと一緒にお弁当を食べたり、休日にデートに行くなど…
ひろかずとアタシは、母子であるのにカレシカノジョの関係でとおした。
もちろん、肉体的な関係もあった。
ひろかずに好きなカノジョを作ってほしい…
だけどひろかずの気持ちが恋愛に向かないので、アタシはものすごく困っていた。
ひろかずが在籍している職場は、社内恋愛推進会社と言うてた。
けれど、ひろかずは『製造工場会社《セーゾー》は、社内恋愛をしたら従業員がのぼせるからだめと工場長が言うてた。』と決めつけ言葉を言うた。
えっ?
それ、ほんとうなの?
製造工場《セーゾー》の工場長さんは、従業員さんたちが結婚したいと言うたら動いてくださるのよ…
製造工場《セーゾー》の従業員さんのコンカツについては、この前テレビの夕方のニュース番組で紹介されていたわよ…
アタシがそう言うても、ひろかずは否定するだけ…
だから、話にならない。
困った子ねぇ…
時は、正午過ぎのことであった。
ところ変わって、東鳥生にあるひろかずが勤務しているショッケン(日本食研)の製造工場会社の近くにある公園にて…
ベンチに座っているひろかずとアタシは、一緒にお弁当を食べていた。
だが、この日は母と子の会話があまり進まなかった。
アタシは、シャホウに載《の》っている社内恋愛で結婚したカップルさんの結婚おめでとうの欄の話しをひろかずにした。
ひろかずは『キューデンの人間が製造工場《セーゾー》の従業員たちにいびつないじめを加えるための記事だ!!』と言うたあと会話をさえぎった。
困ったわね…
アタシは、ひと呼吸おいてからひろかずに言うた。
「ひろかず…」
「なんだよぉ…」
「ひろかずは…カノジョ…ほしいの?」
「ほしくねーよ…」
「どうして?」
「めんどくせーんだよ…」
「めんどくさい?」
「ああ…」
困ったわねぇ…
アタシは、困った声でひろかずに言うた。
「ひろかず…ひろかずはカノジョがいない人生はつまらないとは想わないの?」
「ゼンゼン…」
アタシは、ますます困り果てた表情でひろかずに言うた。
「ひろかず…ひろかずは社内恋愛のどういうところがイヤなの?」
「社内恋愛自体がめんどくせーんだよ…前にも話したけど、製造工場《セーゾー》は社内恋愛は禁止だよ!!」
「どうして決めつけるのよ?」
「セーゾーの従業員が社内恋愛をしていたら工場の機能が止まるのだよ!!」
「ひろかず、おちついてものを言うてよ〜」
「ほんとうにほんとうなんだよ!!セーゾーの従業員ひとりが社内恋愛をしていたらひとりのせいで生産ラインが止まるのだよ!!」
「困った子ね…」
アタシは、ひと呼吸おいてからひろかずに言うた。
「ひろかず…」
「なんだよぉ…」
「それじゃあ、今週の最終金曜日《プレミアムフライデー》はどうするのよぉ…」
「最終金曜日《プレミアムフライデー》なんかセーゾーにはないのだよ!!」
「どうしてそんなに怒るのよ!?」
「その日は通常勤務だよ!!」
「えっ?工場も2時までになっていたわよ。」
「先月も先々月もなかったのだよ…どちらの日もナマケモノの従業員が早引きしたせいで製品を箱詰めする作業が遅れたのだよ…ナマケモノひとりのせいであやうく出荷できなくなるところだったのだよ!!」
「だからどうして決めつけるのよ!?」
「ほんとうのことだから言うた…」
「ひろかずは聞いてないの?」
「だからなんだよ!!」
「今月のプレミアムフライデーは、未婚の従業員さんたちのコンカツイベントでキューデンの未婚のOLさんたちとフジグランのボーリング場へ行くのよ。」
「その日は、ナマケモノの従業員が『2時からジビカへ行くから休ませてください。』と言うたので人手《ひと》が足りなくなるのだよ!!今月中に製品を詰める箱を5万箱折れと言われたのだよ!!」
「ほんとうなの?」
「ほんとうだよ!!…それよりも、オレはキューデンの人間がうざいのだよ!!キューデンの人間はセーゾーの人間をグロウしてるのだよ!!」
「どうしてかあさんの話しを一方的にさえぎるのよ?」
「もういいよ!!オレは恋愛自体がウザいのだよ!!」
ひろかずは、食べかけのお弁当を多く残したあとベンチから立ち上がった。
そして、公園から走り去った。
んもう…
ひろかずのひねくれもの…
アタシは、公園から走り去ったひろかずの背中を見送りながら1人で怒った。
その後、アタシはものすごく気まずい表情でつぶやいた。
あ~あ…
またひろかずを怒らせたわ…
どうしよう…
アタシは、次の日の日曜日にひろかずを連れて遠出をすることを決めた。
その日は、新居浜のリーガロイヤルホテルでブライダルフェアが開催される日であった。
ひろかずにブライダルフェアをみせたらカノジョを作る気持ちが出る…
そう思ったアタシは、帰宅したあと明日の準備を始めた。
そして、次の日の朝であった。
ひろかずとアタシは、始発の新居浜駅行きのせとうちバスに乗って新居浜のイオンモールへ向かった。
バスから降りたふたりは、一階の食料品売り場から館内へ入った。
朝9時にイオンスタイルの2階が開店した。
オフホワイト系の花柄の5分袖のブラウスとカーキのスカート風パンツ(スカンツ)姿のアタシは、ひろかずの手をひいてイオンスタイルの2階へ向かった。
「かあさん…いてーよ…」
「早く早く…」
アタシは、ひろかずを連れてイオンスタイルの2階にあるファッションのコーナーへ行った。
そこでひろかずのおしゃれ着を購入した。
午前10時にイオンモールが開店した。
アタシは、ひろかずを連れてモール内にあるおしゃれ着の店へ向かおうとした。
その途中で、一階のイベントスペースでエスケーツー(マックスファクター)の秋の新作コスメのイベントがひらかれていた。
欲に目がくらんだアタシは、ひろかずの手を離したあとイベントスペースへ走って行った。
アタシは、約180分の間イベント会場に滞在した。
その末に、ひろかずのおしゃれ着を買おうとしたお金でエスケーツーの新作のコスメセットをたくさん購入した。
この時、アタシはるんるんした気持ちになっていたのでひろかずと一緒に来たことをきれいに忘れていた。
それからまた120分後であった。
この時アタシは、ひろかずと一緒にリーガロイヤルホテルのブライダルフェアへ行くことを思い出した。
いけない…
きょうはひろかずと一緒にリーガロイヤルホテルへ行く予定だったことを忘れていた…
大変だ…
ひろかずとはぐれてしまった…
アタシは、買いあさったコスメセットをすてたあとひろかずを探しに行った。
頭が大パニックを起こしたアタシは、知らないうちに迷子になった。
どうしょう…
ママが迷子になったよぉ…
どうしたらいいのよ…
結局、ひろかずを見つけることができなかった。
探し疲れたアタシは、エディオンとココカラファインの付近にあるソファに腰かけた。
アタシはこの時、ひろかずが4つの時…アタシが22の時のことを想い出した。
あの時もアタシはひろかずを連れてここへ来た。
あの時、ひろかずが着る子供服を買いに来た…
だが、女子校時代の友人たちにつかまった…
長話をしたあと、ひろかずを置いて2階のゲーセンへ行った…
アタシは、夕方5時半までの間…
プリクラ遊びに夢中になった…
その後、ひろかずが迷子になったことに気がついた…
1階のサービスカウンターに保護されていると言う館内放送を聞いたアタシは…
大急ぎでサービスカウンターへ行った…
その時…
アタシ…
ひろかずにひどいことをしたと感じた…
ああ…
アタシ…
ひろかずに…
またひどいことをしたわ…
ひろかず…
ごめんね…
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
悲しくなったアタシは、くすんくすんと泣いた。
さて、その頃であった。
ひろかずは、アタシが行きそうなところをくまなく探し歩いた。
しかし、アタシをみつけることができなかった。
そんな時であった。
館内放送で1階の迷子センターにアタシが保護されていると言うのを聞いたひろかずは、おどろいた。
充希《みつき》…
充希《みつき》が迷子になった…
オレがちっちゃい時…
充希《みつき》は、高校の時の友人たちとプリクラ遊びに夢中だったと聞いた…
またゲーセンに行ったのではないか…
充希《みつき》は…
家族連れの人たちに発見されたあと迷子センターへ連れて行かれたと想う…
ひろかずは、大急ぎでアタシのもとに向かった。
ところ変わって、迷子センターにて…
「くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすん…」
迷子になったアタシは、泣いてばかりいた。
センター内には、迷子になった幼児たちがたくさんいた。
迷子になった幼児たちは、ワーンワーンと泣いていた。
それから何分か後であった。
ひろかずが迷子センターにやって来た。
「充希《みつき》!!充希《みつき》!!すみません!!」
「ああ…カレシさんでしょうか?」
「はい…カノジョが行方不明になったので…店内を探し回りました。」
くすんくすんと泣いているアタシをみつけたひろかずは、アタシを胸にぎゅっと抱きしめた。
「充希《みつき》…充希《みつき》…」
「くすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
結局、きょうの予定はすべてパーになった。
ところ変わって、イオンモールの2階にあるフードコートにて…
イスに座っているアタシは、くすんくすんと泣いていた。
ひろかずは、サーティーワンアイスで購入した新作のアイスボールをそっと与えた。
ひろかずは、くすんくすんと泣いているアタシに言うた。
「充希《みつき》…充希《みつき》…」
涙でびちょびちょに濡れている顔のアタシは、ひろかずに言うた。
「ひろかず…ひろかずは…アタシをみつけた時…充希《みつき》というたね…どうして…」
ひろかずは、思いがけないひと言をアタシに伝えた。
「オレ…好きなんだよ…充希《みつき》が…好きなんだよ…充希《みつき》がギャルの時から…ずっと大好きなんだよ…好きで好きで好きで好きで好きで好きで…好きでたまらないのだよ…赤ちゃんの時からずっと恋こがれていたのだよ…オレは充希《みつき》を愛してる…オレの女は充希《みつき》ひとりだけだよ!!…女の子は充希《みつき》しか知らないのだよ!!」
(キュン…)
ひろかずからコクハクされたアタシは、キュンとした気持ちが生じた。
どうして…
どうして…
苦しい…
とても苦しいわ…
あっ…
アタシ…
アタシ…
………
この時、アタシの目からたくさんの涙があふれ出た。
ああ…
なみだが…
なみだがいっぱいあふれているわ…
充希《みつき》…
充希《みつき》…
アタシは、ひろかずの胸に抱きついたあとワーワーと泣いた。
そしてアタシは、ひろかずにアタシの想いを伝えた。
「好き…好き…だーいすき!!」
「充希《みつき》…」
「ひろかず…抱いて…きつく抱いて…お願い…」
ひろかずは、アタシを両手で押さえつけながら激しく抱きしめた。
「充希《みつき》。」
「ひろかず…つぶして…充希《みつき》をつぶして…ぺちゃんこにつぶして〜」
(ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…)
ひろかずは、より激しい力を込めてアタシを抱きしめた。
充希《みつき》…
後悔しない…
時は、夜10時半頃であった。
またところ変わって、マンションの部屋の寝室にて…
ひろかずは全裸《はだか》で…
アタシは、白のTシャツ1枚の姿…
でふとんに入っていた。
全裸のひろかずは、激しくコーフンしていた。
「充希《みつき》…」
「ひろかず…」
「充希《みつき》…」
「ひろかず…つぶして…充希《みつき》をぺちゃんこにつぶして!!」
「充希《みつき》…充希《みつき》!!」
「ああああああああああああああああ!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
ひろかずは、アタシが着ていた白のTシャツをズタズタに破いた。
白のTシャツの中からJカップのふくよか過ぎる乳房がブラジャーをつけていない状態であらわになった。
「ああああああああああああああああああああ!!ひろかず!!ひろかず!!」
獣《けもの》と化したひろかずは、荒い息づかいをしながらアタシの身体をむさぼり始めた。
「充希《みつき》!!愛してる!!愛してるよ!!」
「ひろかず!!好きよ!!好きよひろかず!!」
「ハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハアハア!!充希《みつき》!!充希《みつき》!!」
「ひろかず…つぶして…充希《みつき》をぺちゃんこにつぶして!!」
「ガオー!!ガオー!!ガオー!!」
「あああああああああああああああああああああああああああああ!!」
激しい叫び声あげているアタシは、獣《けもの》と化したひろかずに押さえつけられたあとぺちゃんこにつぶれた。
【おしまい】