笑わない向日葵
【扉が閉まります。ご注意ください】
「!」
私は反射的に電車に乗り込む。
「へっ!え!ちょっ、ヒマちん!」
男は乗れずホームに残される。私?のことを呼んでいるようだが、知らぬ顔を突き通す。
あの制服、南虎蒔高校のじゃん。有名な不良高校じゃん。なんで私のこと知ってるの?
金髪によくみればピアスもしていた。
なに!?私、目付けられること何かした?
してないよね!?何なの?ヒマちんって!
「向日葵ー!おっはー」
「…おっはー」
「なになに事件ー?元気ないじゃん~ヒマちん~」
ヒマちん呼びにギョッとする。