笑わない向日葵
第二章
生徒手帳
「向日葵!どーしたの?」
「撫子」
「なんだかボーっとしちゃってさ!でも撫子嬉しい!向日葵と登校できるもん」
ニコニコ笑顔の撫子。
私はあの太陽告白事件から電車通学を辞め撫子に頼んで車通学になった。
これであのうるさい太陽も見なくて済む。
「でもどうしたの?いきなり車のせてなんて」
「んーっと、色々あって」
「えー!教えてよぉ。向日葵と撫子の仲じゃん♡」
あんまり恋愛沙汰のことは撫子には言いたくないんだけどなー…。
でも車乗せてもらってるし唯一の友達だし。
聞きたそうだし…。
意を決して私は撫子に南清水高校であったことを話した。