笑わない向日葵
撫子の車通学は明日から断ることにし、私は駅へと一人で歩いていた。
ちゃんと話して受け止める。いつまでもこのまま逃げ続けるわけにはいかないもんね。
よしっ!!
しばらくホームで待ってもあの金髪は現れなかった。
うーん。今日はいないのかな。
明日、会えるかな。
そう思って、おもむろにポケットに手を突っ込んだ時、何かを握った。
ぐっちゃぐちゃの紙みたいなの。
な、なにこれっ!ゴミ!?
ゴミだと思い取り出すと、それは太陽の生徒手帳。
「あ…人質。取ったまんまだった」