笑わない向日葵


人の個人情報をポケットに入れっぱなしだったとは…。


「…」


うーん。しばらく見つめ考えた末に私は返しに行くことにした。


太陽は気にしないんだろうけど、持ってる私が気にするのよ!


もし太陽がいなくても、スキン・スネーク・ムッキーの誰かがいればそれでいい。


私は駅を出て南清水高校へ向かった。


ゴクッと唾をのむ。


改めてみてもとんでもない高校だ。


部外者が勝手に入っていいのか。そもそも教師たちはどうやって授業を行っているのか…。


ビクビクしながら校舎に足を踏み入れる。


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