秘めたるイケボは恋の予感?!
イケボの彼とふたりの秘めごと。
ータッタッタッ
既に疲れ果てた放課後に。
わざわざ走ってまで向かいたい場所はただひとつ。
科学準備室のとなり,先生すら通りかからない空き教室。
そこは,私にとって聖地とも呼べる,高知くんとの密会場所。
ガラガラと少し動きの鈍い扉を開く。
「や,やっほ~……」
何故かいつも私より先に到着している高知くんは,やっぱり今日も教室の奥で椅子に座り,私を待っていた。
「そんなに走ってきてたら,いつかバレるぞ」
ははっと笑う彼を見て,きゅんと胸が高鳴る。
高知くんから発される,その"声"に。
高知くんとはただのクラスメート。
比較的控えめに過ごしている,オシャレな眼鏡すら似合わないまんまるメガネの私とは正反対に,高知くんは常に誰かのもとで笑っている様なとても人気のある人だ。
だけどもちろん,あまりにも正反対な私達は,教室で話すことなど事務的なものを外せば一切ない。
そんな私達がこうしてひそひそと集まる理由は,これ。
既に疲れ果てた放課後に。
わざわざ走ってまで向かいたい場所はただひとつ。
科学準備室のとなり,先生すら通りかからない空き教室。
そこは,私にとって聖地とも呼べる,高知くんとの密会場所。
ガラガラと少し動きの鈍い扉を開く。
「や,やっほ~……」
何故かいつも私より先に到着している高知くんは,やっぱり今日も教室の奥で椅子に座り,私を待っていた。
「そんなに走ってきてたら,いつかバレるぞ」
ははっと笑う彼を見て,きゅんと胸が高鳴る。
高知くんから発される,その"声"に。
高知くんとはただのクラスメート。
比較的控えめに過ごしている,オシャレな眼鏡すら似合わないまんまるメガネの私とは正反対に,高知くんは常に誰かのもとで笑っている様なとても人気のある人だ。
だけどもちろん,あまりにも正反対な私達は,教室で話すことなど事務的なものを外せば一切ない。
そんな私達がこうしてひそひそと集まる理由は,これ。