中古物件
☆☆☆

ベンチに横になって仮眠をとると少し頭がスッキリしていた。
そこでふと冨永にあるサプライズをしてやろうと考えついた。

おいしい料理を作ってくれたお礼。
そしてこうすることで自分への信用を得ることもできるはずだ。

思い立ったが吉日だ。
どうせ明日にはすべてのカタがついているはずだけれど、最後にいい思いをさせてやろう。

男はスマホを取り出してとある番号を押した。
《はい。こちらピンクルージュです》

元気な男の声が聞こえてくる。
『おたくの店で一番可愛い女の子を準備してくれる?』

《承知いたしました》
男の要求に相手は喜んでいるように答えた。

お盛んだと思われれたのだろうが、関係ない。
電話を切って10分後にはピンクルージュから派遣されてきた20代前半の女が公園に到着していた。
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